極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜



「……え、ごめんよく思い出せないんだけど。あのカードって西園寺殿の私物だったの?!」


「”あのカード”って言うってことは、やっぱり拾ったの…お嬢だったんだ」



半信半疑だったのか、なんだか少し複雑そうな表情を浮かべた西園寺殿にこちらも不安になってくる。



「極道の推し活、とか言ってるのを聞いた時からまさかとは思ってたけど…嘘であって欲しかったな」


「……え、いま私の推し活の話し関係ある?」


「ある、っていうかむしろそこが大問題。ヒラリー嬢とはこれからもユルい友達のままで居たかったから…結構、、かなり複雑」


「………光くん?なんの話し、してるの?」


「今、この瞬間…まだ俺と英里ちゃんは友達だから本当のことを教えるけど、明日から俺の言うことは何も信じないで。」


「…なに、どーいうことっ、」


「──あのカードの中に隠されたICチップには、他には知られちゃマズイ真っ黒な情報が沢山入ってる。キミの家が放火されたのも部屋ごと燃やして証拠隠滅を図ろうとしたからだ」



どうして西園寺殿がそんなことを知ってるの?



「不運にも、裏ルートで英里ちゃんが辰弥会の若頭にキスをしてる写真が出回ってる。悪いことは言わないから…今もまだあれを君が持っているなら…何も聞かずに俺に渡して欲しい」



大学に入ってから、光くんとは何度も顔を合わせたし…みんなで食事に行ったりテーマパークに行ったり、色々遊んだ記憶はあるけど─…



こんなにも真っ直ぐ真剣な眼差しで私に語りかける彼を初めて見た。もし彼の言うことが本当だとすると─…私は仁睦さんからスマホを返してもらう必要がある。


っていうか、まさか─…


既にそのカードを仁睦さんに抜き取られているという恐ろしい展開になったりは…してないよな?!!