ふたりが双子である理由


まるで同級生の友人に話すように言えば、彼女たちも興奮したように「似てる!」と声を上げた。


「金髪なのは気になってたんだよね!」

「そうそう。撮影で金髪にしたのかと」


なるほど。金髪部分で違和感を持ってもおかしくないのに、撮影と解釈して強行突破に出たわけか。


「そういうわけなんで、引き続き、相良恭平くんの応援お願いしまーす(?)」


一刻も早くこの場から退散したくて、適当なことを言ってお店をあとにした。





お店を出るなり涼くんはマスクをつけて。


「俺はこれで一生、金髪確定だな」


そうつぶやいた。


「恭くんが仕事で金髪にしたらどうするの?」

「べつの色にする」

「そのマスクも、顔隠しのためにしてたの?」

「ここに来るまでも二回くらい声をかけられて、急遽そこのコンビニで買った」


そこと言って、向かいのコンビニをあごで指した。