煽りたてるようなみんなの声を耳にしながら、昨日よりも早く入ってこようとする舌に抵抗を見せたけど、涼くんはなんのその。
指でわたしの口を無理やりこじ開けて、自分のそれを押しこんだ。
まわりを置き去りにしたキスのあと、涼くんはやっぱりわたしを押し戻した。
「俺は外でもヤれんだよ。わかったら俺の前に現れるな」
さらに翌日、マスクをして涼くんの前に立つ。
「なんなの?」
「もうこうなったら、涼くんを力尽くでも連れ戻すことにした」
涼くんはわたしを壁に押しつけると、体を支える片方の脚を持ちあげた。
「マジで俺に犯されてーの?」
「ううん」
持ちあげるだけで、さすがにそれ以上なにかしてくることはなかったけれど、マスク越しにわたしの鼻をつまんで心からの冷笑を送ってきた。
「おまえ、もうほんと面倒くさい」
わたしだって面倒くさい。
本当はもう来たくない。
この街の怖さはもちろん、涼くんに卑しめられるために来ているみたいで、本当にやだ。
でも、恭くんのためだから……。



