わたしの言葉に涼くんは最初、驚きを見せた。
目を開いて、時が止まったように固まった。
けれど、すぐにいつものだるそうな目つきに戻って……ううん。それよりはちょっぴり真剣な目。
「ちゃんと考えた?」
「えっ……なにを? なにか課題出されてたっけ」
涼くんは、んー、と視線をさまよわせて。
「俺の口からは言いたくない」
どうやら、なにか考えないといけないことがあったらしい。
涼くんの行動の裏に意味が隠されていたとはつゆ知らず。
「むり」という言葉をなにも梱包されていない状態で受けとって、納得しあきらめたけれど、そうではなかった。
考えろとは、むりになった原因を考えないといけなかったのだろうか。
恭くんとはわかりあえなくて、わたしの視界に恭くんが入ることすら耐えられなくなった、だけではなかったと。
だとすると、わたしは……。
「ごめん。たぶん、涼くんの期待することは考えてない」
「あっそ」
「でも、別に考えてたことはあった」
「……なに?」



