絢音にはちゃんと考えてもらいたい。 このままふりを続けて思考を縛りつけるのではなく、一度解消して、解放された状態でちゃんと考えてほしい。 それでも俺を選んでくれるのか、 それとも恭花への気持ちと向きあうのか。 もしかすると、ほかの選択肢が見えてくる可能性もあるかもしれない。 どんな結果になろうと絢音がちゃんと考えて導き出した答えなら、俺は後悔しない。 「……とは、さすがに強がれねぇよな」 頼むから俺を選んでくれってのが本音で、吐いた息が冷たくて冬の訪れを感じた。