何度も繰り返し、はじめは触れるだけだった口づけが、やがて舐めるような生々しいものに変わっていって。
ふとしたタイミングで、舌が唇をこじ開けて入ってきた。
「……んっ……」
ずっと我慢していた声がついに漏れてしまった。
「想像した? 恭花がほかの女とこうしてるとこ」
涼くんはそれだけ言うと、わたしの返事を待たずしてキスを再開させた。
想像……?
そんなのしてる余裕ない……。
いきなりキスをされて、訳がわからない間に全身が火照って力が抜けて。
気づいたときには、脳がとろんとして思考を停止させていた。
けれど今、涼くんがそんなことを言ったから、閉じたまぶたの奥で、女性を相手に同じようにキスしている恭くんの姿を想像してしまった。
その女性は、このまえ恭くんと共演した女優さんで。
キスシーンこそなかったけれど、メイキング映像で仲睦まじく笑いあっていた。
恭くんも、わたしの知らないところできれいな女性とこういうことしてるの?



