「はあ? すーかのこと好きなわけじゃなかったのに、あたしからすーかを奪ったの?」
本当の理由を聞いて、怒りをあらわにしたのは真珠さん。
チクチクした言葉でわたしを責める気満々のようす。
けれど、わたしを平手打ちしたときのような暴力性は感じられなかった。
「涼くんは真珠さんのものじゃない」
「おまえのもんでもない」
……ごもっとも。
「だれのものでもないけど、涼花は綾音ちゃんのものになりたかったんじゃない?」
「は? んなわけねーし」
「なんで真珠が答えるの」
「雅のセリフがきもいから」
「ひでー」
なん、なんだろうか。突然現れた雅さんと真珠さん。
まるで、わたしにとっての天使と悪魔みたい。
わたしに優しく寄り添おうとしてくれる雅さんが天使で、わたしにいじわるしようと言葉を投げつけてくる真珠さんが悪魔。
洋服も雅さんが白色で、真珠さんが黒色でぴったり。



