ふたりが双子である理由


ふいに思考が立ち止まる。


今、すごく重要なことを、スルーした気がする。

タイプと言われてスルーするのはまったく問題ないけど、今の話のなかには絶対にスルーしちゃいけない情報があったような……。


「このまえ聞いたって、連絡とりあってるんですか?」


重要な情報を見つけて尋ねると、雅さんは首を横に振った。


「いんや。このまえ涼花がオレたちのたまり場に来て、そのときに聞いたんだよ」

「それっていつですか?」

「うわ、いつって言われると困った。……いつだった?」


雅さんは隣の真珠さんに訊いた。

ぶっきらぼうな顔してテーブルにひじをついている真珠さんがひと言。


「五日前」


……五日、前?

そんなつい最近、雅さんたちに会いにいった。

つまり、S地区に行ったの?


涼くんはうちを出ていくとき、退去日まではおばあさんの家で寝泊まりする、それ以降はお母さんのところに上がりこむと言っていた。