それからまもなくして開場し、わたしたちは席に着いた。
並び順は、わたしを挟んで涼くんと恭くんが左右に座る。
「なつかしいね、この感じ」
「まえに一緒に映画を観たときもこの座り方だったね」
「それもそうだけど……」
恭くんに言われて、三人でデスゲーム映画を観たときもこの並び順だったことを思い出す。
あのときは、恭くんが僕好きに出演するとわかってへこんでてそれどころじゃなかったから、あまり記憶にない。
「試写のときもこうやって並んで観たよね。なんでいつもわたしが真ん中なんだろう?」
「試写のときは直前まで涼花の機嫌が悪かったから」
「そうだったそうだった!」
「こんなの興味ないって言って」
嫌なら観なきゃいいのにひとりにされるのは、それはそれで嫌だったらしく、むすっとしながらついてきたんだ。一体、何様なんだ。
で、恭くんに「おれが隣に座るとケンカになりそうだから綾音が座って」と言われて、わたしをふたりが挟む形になった。



