それでも恭くんは前だけを見ていたから、わたしも変わらずにそばで応援してきた。
応援するのがわたしの役目だったから。
それを涼くんに盗られた気がして、つい、わたしって必要?なんて性悪なことを思ってしまったんだ。
「俺は関係ないからなんでも言えるだけで、適材適所だろ」
「関係ないならそもそもなにも言わなかったよ、涼くんは」
きっと、どうでもいいと、口をつぐむ。
それか、無視して部屋を飛び出していた。
けれど、そうはしなかった。
「相手を想って言葉を選んでしまうような友達の間柄ではないけど、関係ないと突き放せるほど他人ってわけでもない。それが、わたしがふたりは双子だって思う理由」
顔が同じでも性格や考え方は違う。
けれど、やっぱり涼くんと恭くんは、切っても離せない透明な糸で結ばれた双子なんだ。
……とすると、わたしってなんなのだろう。
まわりまわって行きつくのは、その疑問。
幼なじみとかファンとか名称だけはいくつもあるのに、明確な立ち位置が不透明だ。



