ふたりが双子である理由


あるとしても、ネガティブきっかけで番組が話題になることへのやるせなさ。わたしのメッセージには愚痴が返ってくるかなと予想していたのに……。


実際は既読無視。
不安にもなるよ。



もしかしたら、台本の読みこみに集中できない案件がまだあるのかもしれない。


「恭くん、わたしが昨日送ったメッセージ読んだ?」

「……うん」


一応、読んだけど返事を忘れてた案はつぶしておく。

疑問への返答を忘れたことがない恭くんにかぎって、それはないと思っていたけど。


「どうして返事をくれなかったの?」

「ごめん」

「あの記事以外にも、まだなにかある……?」


おそるおそる尋ねると、恭くんは「うん」とも「ううん」とも言わなかった。その代わり、口角をかすかにつり上げた。


急に足のしびれを感じ、少し耐えてみたけど痛くて、体育座りに変える。


「──僕好き、終わるの?」


なんでその言葉が出てきたのか、自分でもわからない。話の流れとしては唐突だったし、今の話を聞いただけで即そう結論づけるのはあまりに滑稽だ。