「嘘、じゃないの……?」
「常習犯」
「……バカ」
つい本音が口を衝いて出た。
さすがに知らない人に対して口が過ぎたと思い、手で押さえたけれど、出てしまったものを今さら取り消せるはずもなく。
「おれも同じこと言った」
と、恭くんは微苦笑を浮かべた。
「ただ、おれには関係ないし、それ以上のことは言わなかったけど」
うん、それはたしかにそうだ。わたしもバカだとは思うけど、だからといってあれこれ言う気にはなれない。
ネットでは暴露された子に対して失望の声が上がったけど、わたしはそもそも今回の僕好きを観てないから彼を知らないし、彼が飲酒したところでわたしにはなんの影響もないから、バカだなぁとしか感想を抱けない。
なんなら、急にスポットライトを浴びた一般人が、槍玉にあげられるのはちょっとかわいそうとか思う。
だから、あの記事によって恭くんが思い悩むことはないと確信していた。



