そろそろ帰ろうかとなって、帰り支度をしていた矢先のこと。ピロリン──と、耳なじみのある音が届いた。
これは、わたしのメッセージの通知音。
その一音だけだったら、帰りの電車の中で読めばいいとスルーしていたけれど、立て続けに同じ音がしたものだから、気にせずにはいられなかった。
スマホは涼くんのそばにあって、「ん」と渡されたのでこの場で確認することに。
「ありがとう」
どうやらいくつもの通知音は、仲良しグループのチャットが開始された合図だったらしい。
始まりはとあるブログサイトのURLで、そこからメッセージが続いている。わたしの目を引いたのは、
〈僕好き終わらないよね?泣〉
という、文字からでも悲壮感が伝わってくるような、心をひりつかせるメッセージだった。



