「遊佐…って、遊佐 京志郎のこと?」
ゆっくり振り返って声の主を確認してみると…そこに居たのはいつか出会ったあの…藍ちゃんの彼氏で、遊佐くんの"元"友達の、、
確か名前は─…
『……麻斗《あざと》…くん』
「え?俺のこと知ってるの?っあれ…どっかで見た顔だな…誰だっけ?」
背の高い彼は私の顔をジーッと見つめると、
「……なんで泣いてるの?」
っと優しく声をかけてくれた
そこで初めて自分が泣いていることに気付いた。あぁ…私、悲しかったんだ。
「靴も上靴のままだし─…制服、遊佐と同じ高校だよね。やっぱ遊佐となんかあった?」
さっきまで絵莉さんと遊佐くんのことで頭がいっぱいだったけど今は…この前遊佐くんに聞いた中学の頃の遊佐くんの話を思い出して胸が苦しくなる
「……なに?そんな見られたら顔に穴が空くからやめて欲しいな」
そう言って笑った麻斗くんに、私はとんでもない一言を告げてしまう。



