#遊佐くんの攻略法が知りたい【完】




──…しかし、、


何を思われたのか遊佐サマは…その翌日、私と顔を合わせた際に─…



「……あ…蓮水さん、発見」



っと、突然声を掛けてきて…彼の周りのオトモダチはもちろん…隣に立っている彼女と思われる美少女までもが私を凝視して驚いている





『ゆ、ゆゆゆゆゆさくんっ、』


「は?"ゆゆゆゆ遊佐くん"ってダレ?相変わらず、頭悪いね─…蓮水さん」



ポンっ…と、私の頭に手を乗せて二.三回ポンポンと優しく触れる遊佐サマの大きな手。



そうなると私の心拍数は爆上がりする訳で─…顔面が紅潮していくのはもう仕方がない。生理現象です、ごめんなさいい。




遊佐サマはそんな私を見て少し口角を上げると、その美しすぎる彫刻のような顔面を私に近付けてきてっ、、




「─…昼休み、屋上。」



っと、私にしか聞こえないように耳元で呟いた遊佐くん。…っえ、屋上って、、屋上?!なんで私っ?!リンチにでもあうのか?!




よく分からないお誘いを受けて固まった私の横を、何事も無かったかのように通り過ぎていく遊佐サマ。彼のオトモダチと彼女さんもゾロゾロと遊佐サマの後を追って去っていく。