「もう一人、居たんだ」
『……え?』
「俺と麻斗ともう一人、勇牙《ゆうが》って奴が…居た」
どうして…過去形なの?なんて、聞かなくてもそれまでの会話の流れでなんとなく察する。
「勇牙を殺したのが俺だから─…麻斗は今でも俺を嫌ってるし、恨んでるんだと思う」
『─…遊佐くんっ、』
「俺は、蓮水さんが思ってるよりずっと最低で…卑劣な人間なんだよ」
何があったの?そんな悲しそうな顔、しないで
「こんな話し、誰にもした事ない。やっぱ蓮水さんって凄いね…マジで、適わねぇよ」
それは…どの"蓮水さん"の話し?多分だけど私のことじゃないよね?
「今でもたまに、夢に見ることがある…あの時俺が助けてやれなかった勇牙が夢に出てきて…ただジッと俺を見て立ってる、そんな夢を。」
ごめんね、遊佐くん。私はその勇牙って人にあったことも無いし、声だって知らない。
簡単な綺麗事を述べたところで、遊佐くんの心が軽くなるとは思えないし…逆に地雷を踏むような発言をしてしまうのも正直怖い─…
──…だから、、



