『……泣いてるの?』
そっと、彼の髪に触れ…ヨシヨシっと、いつも遊佐くんがやってくれるのと同じことをしてみせた。
「いや、泣いてないけど、」
『なんだか、泣いてるように見える』
「怖くないの?俺、人を殺したって話しをしてるんだけど」
『…これは私の憶測でしかないけど、、そのお友達を…遊佐くんが、故意に死なせてしまった訳じゃないんでしょ?』
「………は?」
『うん、知らないよ…私は何も知らないから、だから言わせて貰ってるんだけど…私には遊佐くんが人を殺めるような人には見えない。私の知ってる遊佐くんは…そんな人じゃない』
だって私があんパンを食べて咳き込んだだけで病院に連れて行ってくれようとしてた。そんな人が人を殺めるなんて恐ろしいことを…できるとは到底思えない。
怒らせてしまうだろうか?まぁ…別にそれならそれでいい。だってぜんぶ、本当のことだから
「……麻斗って、覚えてる?この前会った、」
『うん…藍ちゃんって子の彼氏さんだよね?』
「アイツの恋愛については知らないし興味もないけど─…俺と麻斗は中学の頃、毎日放課後集まって顔を合わせるほど仲が良かった」
………そーなんだ。なんとなくそんな気がしてた。元々友達なのかな…って、思ってた。



