遊佐くんとの間に流れる沈黙は…嫌いじゃない。むしろなんだか少し心地良ささえも感じる。
一緒に居て沈黙を苦じゃないと思える相手って本当に好きな相手というか…心を許せている人なんじゃないかな…っと私は勝手に思っている
例えるなら…テーマパークのアトラクションの待ち時間とか?苦手な人と行くととてつもなく長い待ち時間に感じると思うけど…好きな人、心を許せる相手と一緒なら…その時間さえも楽しいと思える…みたいな?
遊佐くんといる時の私の感情は、それに近い。
「ひとつ、真面目な話していい?」
二人で川を見ながらベンチに並んで座っているので、正面から遊佐くんの顔が見えるわけでは無いけど…彼の横顔はなんだか寂しそうだった
『…どーしたの?何か悩みでもあるの?』
まぁ…神のような遊佐サマの悩みを私が聞いたところで解決できるとは到底思えませんが…話しを聞く、っという事くらいはできるだろう。
「悩み…って訳じゃないけど。俺さぁ…実は過去に人を一人、殺してるんだよね」
『……………え?』
「うん、だから…人を殺したことがあるんだ」
『………っぇえ?!』
「……人を、殺した。友達だった、大好きだった親友を…俺は見殺しにした、助けられなかった」
………遊佐くん?



