「──篠宮さんっ!」
遊佐くんは私の腕をグッと掴んで、お店の奥の方へと足を進める。…いや、私は置いていってもらっていいですかっ?!!
「お久しぶりです、お疲れ様です」
そう言って腰を折り曲げて頭を下げている遊佐くんを見て、なんとなく私も頭を下げた方がいいような気がしてきて、、
『お、お疲れ様ですっ!』
っと同じように挨拶をして頭を下げた。
──…のですが、、
ゴンッ…っと、ガラステーブルに見事に頭を打ち付けて…余りの激痛に悶えすぐに顔をあげてしまった
い、痛すぎるっ!そして恥ずかしい、死ねる!
「あぁ…遊佐、おつかれ。……で?これは?」
これ…っと言って私に目を向ける"篠宮さん"
その低い声に少し怯んでしまう。
「──…蓮水さんです。」
遊佐くんは当たり前のようにそう言ってのけると、私の顔を覗き込んできて…打ち付けたおデコに優しく手を触れる
「なにしてんの?後で氷もらって冷やそう」
なんて…優しい遊佐くんの言葉に涙が出そうになった。こんな情けない姿を、遊佐くんの好きな"蓮水さん"に見られたくないな。



