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「仁菜、あんたまた寝坊したの?前髪、はねてるけど…今日は直さなくていいの?遊佐くんとランチでしょ?」
ランチって…オシャレな言い方だけど、ただただ緊張しながらパンを頬張る時間ですよ?
「…ところで、遊佐くんは彼女と別れたの?」
由加里に尋ねられ…ガーン、っと机に項垂れて見せると、盛大なため息が降ってきた。
「仮でもなんでも、彼女持ちでしょ?あんまり深入りしすぎると嫌な思いするのは仁菜だけじゃないよ?」
確かに…遊佐くんの彼女ポジに着いている絵莉さんからしたら、私の存在はとても邪魔だろう
でもだからって…一緒にご飯を食べようと言ってくれる遊佐くんの誘いを断るなんて…私には出来ない。
「遊佐が彼女と別れて…さっさと仁菜と付き合ってくれれば、私も心から応援出来るのに」
『……うぅ、ゆかりいいいぃい』
「はいはい、泣かないのっ!」
今日も今日とて、私は遊佐くんの元へと足を運ぶ。



