#遊佐くんの攻略法が知りたい【完】



「……蓮水って名前の奴に、良い奴は居ねぇ。あんま遊佐のこと振り回すなよ?コイツ、こんなんでも一応俺の大事な後輩だからさぁ」



………私に、話しかけてる?




『っあ…えっと、初めまして。蓮水 にいっ、』


「─…いいから、蓮水さんは黙ってて。」




自己紹介をしようとしたが、遊佐くんに止められてしまったので口を閉ざした。




「まぁいいわ、俺もう帰るから。あんま無茶なことするんじゃねーぞ、遊佐。俺は忙しーんだよ!抜けた後までお前らの面倒みてる暇なんてねぇんだよ、分かったな?」


「はい、だいじょーぶです。お疲れ様でした」



一度近付いてきた九条さんは、遊佐くんの頭に手を乗せてグシャグシャと撫でる。それを首をブンブンしながら拒否する遊佐くん





───可愛い




「………麻斗《あざと》って、篠宮の従兄弟のクソガキだろ?あれには篠宮も手ぇ焼いてるって言ってたからなぁ…まぁほどほどにしろよ」



「九条さんには、言われたくないです。俺は俺のやり方でやるんで黙っててもらっていいですか。はい、お疲れ様でした」



「くっそ、可愛くねーなっ!!」




なんだかんだ…仲良しなんだろうなぁと思いながら二人を傍観していた。暴走族の世界の上下関係なんて考えたこともないけど、、




この九条さんという人と遊佐くんの関係は、なんというか…お互いにお互いのことを信頼し合っているからこそ冗談を言い合える、みたいな





そんな感じがして、知らない遊佐くんの一面をしれた気がして嬉しくなった。