その時、どこからかバイクが近づいてくる音が聞こえてきて─…藍ちゃんの彼氏さんは急に顔色を変えて慌てて乗ってきたバイクに跨った
「─…遊佐、お前マジで最低だな。」
なんて言って、遊佐くんに暴言を吐く彼。
「何が?俺が呼んだわけじゃない。あの人の勘が無駄に鋭いだけ」
───あの人?
誰の話をしているのだろう?誰かこの場所に向かっているのだろうか?
「……遊佐、やっぱお前嫌いだわ」
藍ちゃんをバイクの後ろに乗せてから、低い声でそう威嚇する藍ちゃんの彼氏。
「奇遇だな、俺もお前のこと…嫌い」
負けじと睨みながら、そう言い返した遊佐くんを見て─…元々は仲が良かったのかな?なんて勝手な想像をしてしまう。
その後すぐ、走り去ってしまった藍ちゃんとその彼氏。残された私と遊佐くんの間に少しだけ気まずい空気が流れる



