#遊佐くんの攻略法が知りたい【完】



うわああぁ、どうしようっ…塾の時間過ぎてる!!っと思いつつも、今更塾の近くに戻ることも出来ず─…




『神様っ、どうか無事明日を迎えられますように!!!』




どこの、なんの神様でもいいので…どうかお助けをっ…と願いを込めながら、コンビニの駐車場の端っこで座り込み手を合わせていると、、




「……仁菜ちゃんが、悪いんだよ」




すぐ近くで須藤さんの声がして、驚いて顔を上げる。…が、あの強面な彼氏は一緒ではないみたいで、少しだけホッとした。




「京志郎のこと、独り占めして─…ズルいよ」




それは…違うよっ、、



『私は遊佐くんと一緒にお昼を食べることは出来ても─…彼女にはしてもらえないんだよ』




その点、彼女というポジにつくことができた須藤さんは…私に対して"ズルい"なんて感情を抱く必要はないと思う。だって私がなりたいのは"蓮水さん"ポジではなく遊佐くんの…彼女だから、、




「京志郎が特定の彼女を作らない理由─…ほんとに分からない?」




───特定の、彼女?



「仁菜ちゃんのそーいうとこ、ほんと嫌いっ」



攻撃的な須藤さん、、以前階段から押されたことを今になって思い出した。あの時は遊佐くんが受け止めてくれたけど─…今は自分で自分の身を守るしかない




一歩、近付いてきた須藤さんから私も一歩後ろに下がって距離をとる。……逃げようっ、って思うのに…足が動こうとしない。