遊佐くんが暴走族の総長さんだと知ったところで…特に何も変わることは無かった
ただ──…
「蓮水さん、おはよー!」
「っあ、蓮水さん!次体育?頑張って〜」
「あれ?蓮水さんっ!今から屋上?一緒に行こうよっ!」
遊佐くんのオトモダチ…チームメイトの皆さんによく絡まれるようになった。
しかし、こんな風にチームメイトの方と一緒に屋上に足を踏み入れてしまうと、、
「……蓮水さん、こっち」
遊佐くんは謎に不機嫌になる。いつも以上に口数が減る代わりに─…コテン、っと私の肩に頭を乗せてきたりするので…緊張して全く味のしないパンやおにぎりをひたすら口の中に押し込むという時間が流れる
「無理して食わなくていーよ、」
4個目のおにぎりを開封した私に、寄りかかりながら声をかけてくれた遊佐くん。申し訳ないが全然余裕で…なんならこの後もう1つ菓子パンを食べようと思っていたところだ。
『……ごめん、美味しくてつい、、』
もっと遠慮すればよかった。好きな人の前で爆食いするなんて─…今更ながら、恥ずかしい
「なんで?いっぱい食べる女、可愛いって前にも言ったよね?蓮水さんの咀嚼音…落ち着く。ASMRにして聞きたい。」
──…えーえすえむあーるっ!!?
動画配信サイトでよく見る、食べ物の咀嚼音やクセになる音をリアルに聞いたりする…あれ?



