私を乗せたまま、バイクを走らせた遊佐くん。人生で初めてのバイク…まさか遊佐くんの後ろに乗せてもらえるなんて─…嬉しい。
ただ…音がすごい、、耳が痛くなるような轟音がずっと響いているのは…多分バイクが改造されているからだろうなって…なんとなくそう思った
っとはいえ…遊佐くんにしがみついて風をきって走り抜けるのは…とても気持ちが良かった
まるで、二人だけの世界…みたいな。そんなイタい妄想が頭に広がった時、信号が赤になったのか…バイクが停車する
ふと隣に目を向けると、バスが一台停まっている。何気なく視線を窓の方に向けた瞬間─…
遊佐くんがこちらを振り返って、ヘルメットを被っている私の頭をご自身の心臓の辺りに持っていく。
──…こ、これは一体?!
片手で抱き締められているような状況に、ドキドキと心臓がうるさく音を立てると─…
「そのまま、そこでジッとしてて」
なんて言葉が上から降ってきたので、黙ってコクコクと頷いてみせる
するとその後すぐに、バイクのエンジンをふかすような音が響いて…顔を上げようとしたけど
「─…そのまま、下向いてろ」
っとキツく注意されてしまったので大人しく遊佐くんの胸元でジッとする。
───どうしたのかな?



