何を隠そう─…私は"あんこ"が大嫌いだ。子どもの頃、チョコレート菓子だと思い込んで食べたソレが"おはぎ"で…中のお餅をノドに詰まらせて死ぬほど辛い思いをしたことがある。
トラウマというやつは、消えてくれないみたいで…高校生になったいまでも、あんこを口にすると身体が勝手に拒否反応を起こす。
「──待って、何…説明して?」
急に遊佐くんに肩を力強く掴まれて…その力があまりにも強くて…顔を歪めてしまう。
まぁ…そうなるよね。驚いただろうな…気持ち悪がられたかな?最悪だ…よりによって遊佐くんの前でっ─…
『ご、ごめんっ…私、、苦手でっ、』
「………病院、行こう」
───え、、?
「羽月《はづき》っ!!」
遊佐くんは突然、オトモダチの名前を大声で叫んで…名前を呼ばれた羽月くんだと思われる人が立ち上がって遊佐くんに向かって何かを投げた
それをキャッチした遊佐くんは、、
『っちょ、ちょっと…遊佐くんっ?!』
「落ちたくなかったら黙ってて─…」
何を思ったのか…私を横抱き、、所謂"お姫様抱っこ"という、世の中の女子が憧れる抱き方を披露してくれた。
───なんだ、このご褒美展開はっ!!



