その翌日──…
「遊佐くんと須藤さん、別れたらしいよ!」
なんて噂が私の耳に入ってきて、慌てて遊佐くんを探した。
──…来る者拒まず、去るもの追わず
今度こそ私が遊佐くんの彼女にっ!!!
なんて思いから必死で遊佐くんを探したが…中々出会うことができず、、ここは大人しく昼休みになるのを待とう…っと思い直して、、
確実に会える昼休みまで我慢することにした
「仁菜、やっとチャンス回ってきたね!頑張れっ…応援してるよっ!!」
由加里に背中を押され、勇気づけられた私は…緊張しながらも、少しの期待を持ちつつ、、
屋上へと続く扉を…そっと開いた。
「──蓮水さん、こっち」
朝、どれほど探しても会えなかった遊佐くんが私に向かって手をあげているのが見えて…一気に心拍数が爆上がりする
イメージなら、出来てる。何度も何度も遊佐くんに告白をする妄想をしてきた。だから後はそれを実践するだけ。なんの問題も─…ない。



