「あー…そうだ。とりあえず一つ…いま思いついたこと、シてみてもいい?」
『……え、なに?ちょ、待って…遊佐くっ、』
突然私の首元に顔を埋めた遊佐くんは、私の首筋をいやらしく舌を使って何度か舐めたあと…ちゅーっと音を立てて皮膚を吸い上げる
『んっ、い…痛いよ、遊佐くんっ』
「ガマン…して?これ毎日続けるから。仁菜が遊佐になるまで毎日…上書きする」
それが"キスマーク"だと私が気付いたのはその日の夜お風呂に入った時。すぐに教えてくれない遊佐くんはやっぱり意地悪で…でもそーいうところも凄く大好きで。
「……好きだよ、仁菜」
そう言って私の前髪に触れる遊佐くんは、今日も何を考えているのか分からない。
──…でも、
『私の方がもっと、大好きっ!!!』
唯一無二の絶対的王者、遊佐京志郎のポーカーフェイスを崩せるのはどうやら私一人だけらしい。
──…もしかしたら、
遊佐くんの攻略法を一番よく知っているのは
私だったりするのかもしれない─…
end.



