「ねぇ…今日から仁菜は俺の彼女ってことでいーんだよね?」
コテン…っと、頭を私の肩に乗せてくる遊佐くん。うぅ…攻撃力がパネェ、殺されるっ。
『はい…ぜひ、宜しくお願いしまっ、』
「ん…じゃあ今ここで俺にキスして?前シてくれたんだからデキるよね?お願い」
肩に乗せられていた遊佐くんの頭が私から離れて…ジッと様子を伺っていると静かに目を閉じた遊佐くん
キス…なんて自分からするのはとても勇気がいる行為だ。しかも今の私たちは…恋人!!
恋人になってから初めてのキス…そんな一大ビックイベントを私から仕掛けていいものなのか?いやいいんだよな?だって遊佐くんのご要望だもんな?!!
ゆっくりと顔を近付けて、唇が触れそうになった瞬間、パチ…っと目を開いた遊佐くんに驚いて…咄嗟に離れてしまった私を逃がすことなく胸に閉じ込めた遊佐くん
「仁菜のキス顔、晒したくないからやーめた」
………遊佐くんが、甘すぎるっ!!!
「今度、デートしようか?カラオケでも行く?密室で…俺と二人きりになりたいって思わない?」
そもそも遊佐くんってこんなに喋る人だった?
「あーあ…早く蓮水から遊佐に塗り替えたい。なぁ…遊佐って名札作ってやるから明日からそれつけて登校してくれる?」
好きな人だった頃も─…彼氏になってからも、私には遊佐くんの考えていることなんて全く読めない。



