「んー…どうしようかな、別にこのままでも面白いから放置するのもアリだけど…やっぱり俺は本命の彼女を大事にしたいって思うから…」
遊佐くんは何を思ったのか…以前私があんパンを食べて咳き込んだ時と同じように、私の身体を横抱き…通称お姫様抱っこで抱き上げ─…
「約束、果たしに行こうか?抹茶ラテ、飲みたいでしょ?いい加減…気付こうよ、マジで鈍感だよね…仁菜ちゃんは。」
そのまま屋上を出て階段を降りていく遊佐くん。仰っている意味が全く分からないのですが、それでも今のこの状況にキュンキュンしている私は相当な重症患者だな。
以前と同じように裏門まで来たところで、遊佐くんのバイクを見つけて思わず頬が緩んだ
これからは─…大好きな友達に囲まれて好きなところを好きな人たちと一緒に冒険出来るんだね。良かったね、遊佐くんのバイクさん。
「え、今…俺のバイクとなんか会話してた?」
『…え?!なんで分かったの?!』
「無意識?全部声に出してたけど…」
マジか?!!聞かれたのか?今の会話(一方的)を遊佐くんに…聞かれてしまったのか?!!



