そんな派手に殴りあっていれば当然近所の住人に通報されるわけで。パトカーのサイレンが聞こえてきたので慌ててバイクに乗る
俺は来た時と同じように日向の後ろに乗せてもらい、麻斗が先に出ていった後…家まで日向に送ってもらった
「で?遊佐、マジでいまのチーム抜けんの?」
『いや、お前が捨てろって言ったんじゃん』
「まぁ…そーだけどさ、簡単なことじゃないだろ?それでお前がチームの奴らから恨まれたりしたらっ」
『うん…そんな人達じゃないから、大丈夫』
それが…今のチームに入った理由でもある。九条さんが率いていたチームは良くも悪くも自由だった。まぁそれはあの人が自由人だったからってところもあるけどね。
『どっちみち…もう続けられないって思ってたから、いーんだよ』
「………理由は、蓮水さん?」
『ご名答、冴えてるね日向。あぁ…そういえばあの女…俺の"元カノ"。お前の彼女なの?』
「絵莉のことだよな…?まぁお前に近づく為に協力を要請し、」
『─…アイツ、保健室で俺にキスしようとしてたよ?そのことについて、早急に話し合うべきじゃない?』
「………あの浮気女、シバくっ!!!」
血相を変えてバイクで飛び出して行った日向の姿を見届けて…俺は俺のケジメをつける準備をする。
【九条 旺司】と表示された連絡先を開いて、会いたいという内容を送信する。
全部終わらせてくるから─…
もう少しだけ待っててよ、蓮水さん。
あと少しだから、どうか俺のことをもう少しだけ信じて─…待ってて。



