『忘れるところだった、』
あまりに平和すぎて、あまりに…幸せすぎて。馬鹿な勘違いを起こしていた。遊佐くんも同じ気持ちで居てくれているんじゃないか、なんて
【全部終わったら伝えたいことがある】
彼は確かに私にそう言ったけど、それはおそらく長々と続けた私と遊佐くんの曖昧な関係に終わりを告げようとしているんだ
だって、抹茶ラテのカフェに行こうって言ってたし。そもそもそこでバイトしてるのは遊佐くんの好きな蓮水さんだし…そこに行こうって言ってくるってことは、もうそういうことでしょ
『遊佐くん…日向くんと麻斗くんと、仲直りできたらいいね』
仲直りして…全部何もかも解決したら─…私は遊佐くんに正々堂々と振られてしまうのだろうか?…欲張っちゃダメだよね、そうだよ。遊佐くんは私にたくさん思い出をくれたじゃないか
お昼休みに一緒にご飯を食べたり、バイクの後ろに乗せてくれたりカフェデートをしたり。
ファーストキスだって、貰ってくれた。
これ以上何を望む?夢を見させて下さりありがとうございましたってお礼を言うべきでは?
私みたいな普通ド平凡女子とカーストランク一位の絶対的王者、遊佐京志郎が結ばれるなんてあるわけが無い。
遊佐くんが、また私の名前を呼んでくれる日が来たらその時は─…彼が負い目を感じることのないように潔く自分から彼にお別れを告げよう
だから遊佐くん…お願いだから、どうかこのまま…私を見ても知らないをフリして。そのままもう二度と─…私の名前を呼ばないでっ、、



