学校の駐輪場の隅っこの方にボロボロになった自転車を置いて、その足で保健室に向かった
「……っえ?!どうしたの?!」
擦り傷だらけの私を見て保健医の先生が慌てて手当をしてくれる。腕や足にたくさんケガを負ってしまったが顔から血を流していた藍ちゃんに比べるとどうってことない。
藍ちゃん、大丈夫かな?
ガラガラ…っと、保健室の扉が開いたので視線だけを扉の方に向けると…向こうも私がいるとは思っていなかったのか、驚き顔の絵莉さんの姿があった
「その…ケガっ、どうしたの?!まさか、日向くんがっ…」
慌ててスマホを取り出してどこかに連絡を取ろうとした絵莉さん。とんでもない勘違いをされたと察知した私は手当をしてくれている先生を押しのけて絵莉さんの手からスマホを奪った
『ち、違うのっ!さっき学校の前の坂で自転車で…転んだだけっ!!!』
「………え?」
『うん、ほんと…それだけだよ。心配してくれて…ありがとう』
"心配"という言葉が出た途端に目を逸らして、私からスマホを奪い返した絵莉さん
「…勘違い、しないで。別に蓮水さんの心配とかしてない」
遊佐くんが友達と仲直りするために頑張っているなら…私も私で、絵莉さんとのこの拗れた関係をなんとかしよう
『少し…話さない?』
「……うん。私も、話したいとは思ってた」
保健医の先生にはもう大丈夫、っと告げて二人で保健室を出た。もうすぐお昼の授業が終わる
誰もいない場所…なんて今更探すのは面倒なのでその足で二人で学校を出た



