「…明日から、昼休みは一緒に過ごさない」
『………うん』
「塾に迎えに来るのも辞める」
『…うん』
「学校で会っても話かけないで、俺も目を合わせないようにするから」
『分かったから、そんな悲しそうな顔…しないでよ。元に…戻るだけだよ』
「なら、泣かないで─…手放せなくなる」
私だって泣きたくないけど、仕方ないじゃん。遊佐くんが…泣きそうな顔してるから、だからこっちだって泣けてくるんだよ
「……なにも、信じないで。俺の言葉以外は嘘だと思って聞き流して。どんな噂も全部嘘だから…惑わされないで、俺のことだけ信じて」
『そんなこと、言われなくてもっ、』
「全部終わったらその時は─…また一緒に抹茶ラテ、飲みに行こう?それまでお預けだね」
私の頬を伝う涙を指で掬ってくれる遊佐くんの指が微かに震えているのが分かったので…頬に触れている遊佐くんの手を取り、ギュッと握る
『大丈夫だよ、友達と仲直りするだけだよ。また元通り仲良しの友達に戻れたら…みんなで抹茶ラテ飲みに行こう!私、待ってるからっ、』
涙を拭って笑ってみせると、遊佐くんもぎこちない笑みを見せてくれる
「それは…嫌だ。カフェデートは仁菜と二人でしたいから、部外者は立ち入り禁止」
──ねぇ気付いてる?遊佐くん。
さっきからずっと私のことを"仁菜"って呼んでくれていることに…気付いてる?
待ってるね、私待ってるから……何もかも解決したらもう一度ちゃんと、遊佐くんに告白してもいいかな?



