『あ…あの、ちょっとコンビニに行こうかなって思って』
「蓮水さんが言葉に詰まる時は、誤魔化そうとしてる時か、嘘をついてる時。この俺を騙せるとでも思った?」
『……遊佐くんっ、あのね』
なんか変な人が、すぐ近くに居るけど大丈夫?
「───遊佐?まさかこのタイミングでご本人登場とはね…呼び出す手間が省けて助かるよ」
先を歩いていた日向さんに見つかってしまい、どうしようかと慌てる私とは裏腹に…遊佐くんは落ち着いた様子で自身の背に私の姿を隠した
「……日向、久しぶりだね。こんなとこで何してんの?」
「…は?なに普通に話しかけてんだよ、お前」
イラついた様子の日向さんが遊佐くんに掴みかかろうとしたが…先に遊佐くんが日向さんが伸ばしてきた手をグッと掴んだ
「喧嘩したいなら買ってやるけど、今はマズいね…場所が悪い。逃げたりしねぇから、日を改めて、」
「ふざけんなっ!!俺がいくら連絡してもっ、全部シカトしてたくせに…今更、」
「あぁ…悪かったと思ってる。今度…麻斗と会うからその時に日向も一緒に、」
「勝手に仕切ってんじゃねぇよ!行くわけねぇだろ…俺はお前と麻斗を絶対に許さないっ…」
遊佐くんのことを思い切り睨みつけた日向さんの瞳には…薄ら涙の膜が張っているように見えた。
そのまま私たちに背を向けてバイクに乗って立ち去ろうとした日向さんの後を、絵莉さんが慌てて追いかける姿が見えて…彼女のことを思うと少し胸が傷んだ



