『…遊佐くんを、助けてあげてください』
助けて…っと言った瞬間、彼の顔つきがガラッと変わった。
「は?なに、遊佐に何かあったの?!!」
私の両肩を掴んで焦ったように尋ねてくる麻斗くんのその表情は…とても焦ったように見える
あぁ…心配してるんだなって、一目見て分かった。やっぱり…ちゃんと今でも友達なんだね
『今でも、悪夢にうなされるって…夢に出てくるんだって言って…辛そうに笑ってた』
「な…にが?なんの話し?」
『中学の時、自分は人を殺したんだって…大好きだった親友を助けられなかったんだって…』
「ちがうっ、あれは遊佐のせいじゃ、、」
『遊佐くんと…話しをしてあげてください。彼を助けられるのは…貴方しか居ません』
悔しいけど、私のあんなくだらない嘘のキスで遊佐くんの悪夢が無くなるとは思えない。彼の心の闇を晴らすことが出来るのはきっと…この人にしか出来ないんだ。



