「初めて会った時、藍ちゃん俺のこと殴ったでしょ?あれが結構衝撃的で…今思えばあのパンチにヤられたんだろうね、俺」
──…なんの話し?
「暴走族の総長…なんて、それだけ聞けばすげぇ大層なことに聞こえるけど。実際やってることって…特にない。ただバイク好きな人間と適当に集まって適当に走って…喋って飯食って解散…みたいな。そんなことしてるだけ」
『喧嘩とか、しないの?』
「そんな毎日喧嘩ばっかりしてたら普通に捕まるでしょ?そーいうチームもあるのかもしれないけど、俺は別に喧嘩がしたくてチームを作った訳じゃないからね」
なんだか…思っていた内容と違いすぎて拍子抜けする。暴走族の世界にも色々あるんだろうね
「それでも…総長って、その肩書きに惹かれて近寄ってくる人間って居るからね。男女問わずに、居るからさ?そーいうの。だから逆に藍ちゃんみたいなタイプって珍しくて…一緒に居れば居るほど、俺は藍ちゃんに惹かれた」
……また唐突にこの人は、何を言い出すんだ



