「あ…先に報告だけ、いいかな?」
篠宮はベッドのそばにある椅子に座り、私の手をギュッと握ると─…
「遊佐と…日向と。ちゃんと仲直りしたよ」
スッキリしたように笑顔を見せてくれた篠宮を見て、心配だった気持ちが晴れて…私まで嬉しくなる。
『ちゃんと、思ってること話せた?』
「……うん。藍ちゃんが言ってた"思い出話し"いっぱいしてきたよ。今度一緒に勇牙に会いに行こうって約束もして帰ってきた」
お墓参りに行く…ってことかな?それは…とてもいいことだね。いつか私も勇牙くんに会わせてもらえたらいいな。
「それから…志帆のことだけど、無事に友達に戻ることが出来ましたっ!ちゃんと志帆の親とも話して承諾を得たから…俺は、フリー篠宮麻斗になれたってわけ!」
まさか、そっちまで綺麗に解決して帰ってくるとは…意外だった。篠宮はなんだかんだ流されてズルズル付き合いを続けるような気がしていたから。



