目を閉じても、瞼の裏に色濃く映っている篠宮の顔。本当に嫌になるけど…私はそれほどまでに彼のことが好きなのだろう。
─…遊佐くんたちと、仲直り出来たかな?
気になるけど…自分から聞くようなことはしたくない。私には散々隠しごとはナシだとか言ってたくせに自分は隠しごとだらけだった篠宮。
ムカつくから…絶対に私から連絡をするようなことはしない。たくさん悩んで、頭の中を私でいっぱいにして…私ナシでは生きられないようになった頃くらいに、連絡してあげる。
そんなことを思いながら目を閉じていると、だんだん意識が遠のいていく。
──…藍、好きだよ
夢の中で篠宮は私に向かって笑いかけてくれるのに、現実では彼は常に友達優先で…好きでもない女の子と付き合うようなお人好し。挙句よく分からないダサい名前の暴走族の総長をしている…なんて。
知りたくなかったよ、、
全部、知らないままで居たかった。知ったところで何も変わらない…私の中でもう既に麻斗という存在はそれくらい大きなものになっている
だから、知りたくなかった…もっともっと、知りたいって思ってしまうから。どうせなら何も知らないままで居たかったよ─…麻斗。
………ん?
なんでだろう、身体が動かないっ、、



