まぁそんな派手に殴りあっていれば当然近所の人に通報されるわけで。パトカーのサイレンが聞こえてきたので慌ててバイクに乗る
「じゃーな、麻斗!また明日…学校で!」
「篠宮さんともちゃんと、話し合えよ。あの人ずっとお前のこと心配してたから」
ほんと、どの口が言ってんだって話だけどな。
遊佐を後ろに乗せて去って行こうとした日向はもう一度俺のことを振り返り─…
「そーいえば、藍ちゃん…チャリで遊佐の高校まで行ってたけど…なんか相当疲れてたっぽいから、後で連絡してやってよ」
──…は?
『っえ…藍ちゃん、チャリで遊佐の高校まで行ったの?!』
「え…いや、俺も後ろ乗っていけば?って言ったんだけど"篠宮の後ろ以外には乗らない"みたいなこと言って学校で適当にチャリ盗んで…それで遊佐の高校まで、」
『遊佐の高校って…周り坂ばっかりじゃ、』
「……まぁ…基本坂道だね。」
藍ちゃんっ、マジで何してんの、、
バス停まで走れないような藍ちゃんが、あんな坂道ばっかりの道をチャリで漕いでたなんて…
『……藍ちゃんっ、』
もう遊佐と日向になんて構っていられない。藍ちゃんが心配だ。一人遊佐の高校に取り残されて…そのあとどうやって帰った?
まさか帰りもチャリに乗ったなんて言わねぇよな?ってかなんで俺に連絡しねぇんだよ、あのバカは!!!



