ウザくアザとい麻斗くん【完】



『……で、それは何してんの?』


スマホを取り合っている二人の手元から、黙ってソレを奪い取り表示されている画面を見る




『……これっ、』


「うん…勇牙が考えたチームのロゴ。普通にかっけくない?麻斗と遊佐にはまだ内緒だってあの頃言われてて─…」



知らなかった。勇牙がここまで真剣にチームを作りたいと思っていたことも…俺たちに秘密で裏でこんなことをしていたことも。




「……アイツ、無駄にイラストとか書くの上手かったもんね。似顔絵とかそーいうの…よく書いてたよな」



「あー…書いてた書いてた。それ見て麻斗、全然似てねぇとか文句言ってたよなぁ…すげぇ似てたのに」



『どこがだよっ?!俺はあんなに目が小さくないし、鼻筋だってもっとこうっ、、』




三人で集まったところで、出てくるのは思い出話ばかり。そもそも何のために話し合おうとしていたのかすらも、忘れそうになってくる。




藍ちゃんが言ってたのはこういうことだよな?勇牙と過ごした時間を思い出して語り合う時間なんて、アイツが居なくなってから初めてかもしれない。どこかで口に出すことを避けてきた




口に出しちゃいけないって、思ってた。