「もう…私も遠慮するの、辞める。だからハッキリお父さんにも後で言わせてもらうけど、あっくんと結婚なんて絶対いや!有り得ない!死んだ方がマシ!!!」
…え、ちょ何この子。登場して早々にすげぇ酷いこと言うじゃん。仮にも俺はお前の彼氏として守ってきてやったのに─…
「まず、タイプじゃない!私が好きなのは勇牙くんみたいな塩顔男子!あっくんみたいなアザといアイドル系の可愛らしい感じの男の子はイヤ!あと性格もサバサバした男らしい感じがいいっ!あっくんみたいなネチッこくて女々しいタイプはめっちゃ嫌い!!!」
言ってくれるねぇ…すげぇ悪口しか飛び出してないんですけど。あの、お母さん?この子黙らせてもらっていいですか?お口、チャックね?
「………三澄さんに、言われた。」
──…は?
っえ、いまコイツ…なんて言った?
まさか、俺が寝てる間に…藍ちゃんに会ったの?何を話した…?俺が今ここにいること?それとも結婚がどうとかいう話し?まさかっ、俺が総長だって話は言ってないよな?
「"篠宮は、勇牙くんのことを想って一人泣く時間すら無かったんじゃないの?"って…三澄さんに言われて初めて気が付いた。私は自分のことばっかりで…あっくんだって友達を亡くして辛いはずなのに…全く、本当に全然!あっくんの気持ちなんて考えたこともなかった」
あぁ…ほんと嫌になるよ、藍ちゃん。俺の居ないところでそんな嬉しいことされても、抱き締めてやれないじゃん。…やめてよ、藍ちゃん。
「三澄さんにハッキリ言われて目が覚めた。私はあっくんなんかに守ってもらわなくても全然大丈夫。むしろ邪魔、目障り…私が三澄さんとあっくんの邪魔をしてる悪役みたいで気分も悪い。もうさっさと別れてよ…アザトくん」
何だよ、それ。
いや、コイツめちゃくちゃ性格悪いじゃん!とんだ猫かぶり女だなぁ?!おい、勇牙お前騙されてたんじゃねぇの?まじ付き合わなくて正解だって、やべぇよほんとに、レベチすぎ!!!



