「うぅっ、痛い……って、藍ちゃん大丈夫?」
『……割と大丈夫ではない、けど面白かったから許す』
手を蓮水さんの腰に回していたので受身を取ることが出来ず、顔面から地面に打ち付けられたせいで顔がひどく痛かった。
案の定私の顔を見た蓮水さんがギョッと青ざめた表情を浮かべたので、あぁヤバいことになってるんだろうな…っと察した。
「ら、、藍ちゃっ…ごめん、救急車っ」
『いや、大丈夫だよ…けど自転車だけ任せてもいいかな?学校に置いててくれたら後日取りに来るので』
自分もあちこち擦り傷を負っている蓮水さんは何度も私に謝りながら…数メートル先で大破しているダサチャリを回収しに向かってくれた
この数分間はなんだったんだ…と思わないこともないけど、彼女なりに私のためを思っての行動だったということはちゃんと理解している
『ありがとう、女の子と二人乗りなんて初めてだったから楽しかった』
彼女の罪悪感を少しでも消したくてそんな発言をしたのだが、蓮水さんは目に涙を溜めて何度も私に謝り続けた。
さすがに…もう歩けないと判断した私は、情けなくも父親に連絡を入れて迎えに来てもらうことになった。父が来てくれるまで片時も離れず私のそばに居てくれた蓮水さんは…本当にいい子だと思う。
遊佐くんと篠宮が仲直りしたら、いつか四人で出かけたり遊んだり出来たらいいな…なんて。



