「あっくん、今ウチで休んでます─…」
……なんて?ウチって…志帆さんのお家?
「昨日─…ウチで食事会があったこと、知ってたんだよね?どうしてあっくんのこと…呼び出したりしたの?」
正確に言えば呼び出したのは私ではなく遊佐くんではあるが…まぁ私のスマホから連絡をしたので私と言われても仕方がない
「─…あの後、夜遅くにあっくんがウチに謝りに来た」
『………え?』
そうなの?でも篠宮はちゃんと帰ったってメッセージをくれたしスタンプだって、、
「私のお父さんって…凄く過保護っていうか、ほんと異常なんだよ。黙って抜け出したあっくんの事を許せなかったみたいで…」
……なに?篠宮に何か、したの?
「無抵抗のあっくんを殴って…」
『っま、待って…何でそこまでっ、』
「高校を卒業するまで…私と付き合うって話だった。高校を卒業すればあっくんとの関係も終わるって…私だってそう思ってた。でもお父さんは高校を卒業したら私とあっくんを結婚させるつもりだったみたいで─…」
なにを…言ってるの?志帆さんのお父さんにそこまで決める権限がある?
「あっくんが私じゃない女の子を優先したことが許せなかったみたい。なんだかんだ…私に尽くしてくれているあっくんのことをお父さんは気に入ってたからっ…」
世の中…色んな人間がいる。私の家族だって特殊だと思っていたけど…ここまで狂ってると思った人は初めてだ。
娘を守りたいが故に、自分を見失っているのだろうか?何であれ、志帆さんの父親が篠宮のことを好きにしていい理由にはならない。



