「…え?でも都の家って
駅から反対方向じゃ…?」

「…別に大丈夫。行こう、菜美ちゃん」

ミヤ君はそう言って、
私が濡れないように腕を引き寄せ
少し自分の方に近付けると一緒に歩き出した。

「え!都!?俺も一緒に…」

「おいおい、空気読めって。
あのいつも爽やかな都があんな焦って市川さんの腕を掴んだんだから…そういう事だろ」

「はっ?あの都が…?」


お友達が後ろでコソコソ何か話をしている
ようだったが…雨の音で聞こえず…。

隣にはしかもミヤ君が
肩が触れそうなくらいの近い距離におり
心臓が早くなるのを感じ…

とにかくそれを悟られないよう
必死に一緒に歩くのに精一杯だった。