「…呼び捨てで呼べないの?
ミヤって肝心な所で男らしさ出ないよね。
それじゃ他の男子に捕られちゃうよ?」

花音がため息を吐けば

「…余計なお世話だよ」

ミヤ君はまだ少し顔が赤いまま
ポツリとそう呟いた。

…花音とミヤ君って
言いたい事言い合えて本当に仲良しだよなぁ。


「花音とミヤ君は仲良いけど
付き合ったりとかはしないの?」


何となく私が思った事を聞けば
花音は青ざめた顔で「えっ!?絶対無い!」
と強く拒否していた。

「私はミヤみたいな優しい爽やかな男は無理!
どっちかと言えば真逆な"俺に付いてこい!"
っていう不良系の男の子が良いなぁ…。
私の家、お金持ちだし周りの人が何でも言う事聞いてくれる環境で育ったから逆に憧れるの」

花音は青ざめた顔をしていたかと思えば
今度はうっとりとした女の子の表情をした。

…不良系。その言葉に思わずギクリとする。

「花音のタイプの男なんか現れないって…。
身近にそんな知り合いもいないんだから」

ミヤ君は呆れたようにそう言うが…

"目の前に不良一家に生まれ育った女がいます。
しかも兄弟はほとんど男の子です"
…とは口が裂けても言えない。