そんな私を見て花音は席を立って
「菜美、可愛い!」と机越しに
抱き着いてきたかと思えば

「…あれ~?ミヤも何か顔赤くな~い?」
とからかうように言っていた。

「…うるさい、花音」

四条君の表情は
花音に抱き締められてて見えないが
何だか不機嫌そうな
戸惑ったような声を出していたのは分かった。

…私から四条君に
名前を呼ばれたいと言った手前、
まず私から呼んだ方が良いよね…。

「え、えっと、」

私がそう声を出せば、
花音は身体を離してくれ、

私は四条君の方を見ながら
「み…ミヤ君、」
と、少しドモッてしまったが何とかそう呼べば

「…」

ミヤ君は突然の事にびっくりしたのか
本当に顔を赤くしながら
照れたように口元を押さえながら
目を反らした。