「あー、あつー、もうダメ、限界…」

花音は机に頬をぴったりとくっ付けながら
夏の暑さと必死に闘っていた。

「世間は夏休みなのに、こんな中で
夏期講習あるこの学校…マジで鬼畜だわ」

「…まぁ、さすが進学校だよね」

私が苦笑いしていれば

「せめて恋でもして
彼氏と夏を満喫したい…。
家に帰っても"お嬢様""お嬢様"うるさいもん」

…花音の家はお金持ちだから
色々と毎日お稽古やらパーティーの出席とか
あって大変らしい。

「…そうだよね。花音も息抜きしたいよね。
何か力になれる事があれば私したいけど…」

私がそう言えば
花音は机から頭を上げ、
キラキラした目で私を見てきて…

「じゃあ!!菜美の家に行かせてよ!!」

と、とんでもない提案をされた。