「…服装とか、おかしいかな?」

私が不安になり聞けば

「ううん、服装はいつもと変わらないけど、
髪型かな?いつもは耳の下辺りでくくってるだけだけど…今日は下ろしてるしメイクもしてて本当に可愛い。菜美はお母さん以上に綺麗だから、家族皆が心配するのは分かるわ」

お母さんは私を褒めながら
クスクス笑っていた。

「…お母さん、皆には言わないで、」

私がそう言うと
お母さんは再び私の耳元で
「付き合ってるの?」と聞いてきた。

…お母さんには何でもお見通しだ。

私が顔を赤くしながら頷けば

「大丈夫。言わないわよ。
ただ…本当に可愛いから、
相手をあんまり刺激しないようにね?
襲われないように気を付けるのよ?」

お母さんはニコニコしながら
少しだけからかっていた。

「今度その人の事、
お母さんに教えてね?」

「うん…じゃあ、行ってくるね」

私はそう言うと、玄関に向かった。