私はカフェで働いている。

最近6歳下の男の子に猛烈アピールされてお付き合いを始めた。

名前は、浅野有紀。高校2年生だ。

私は彼をゆーくんって呼んでいる。

毎日、べったりな彼を可愛く思いながらも、すこし申し訳なく思ったりしている。

最近すこし機嫌の悪い彼に、「何かあった?」と聞いてみた。

けど、別に、、と答えてはくれない。

そんなとき、私に1本の電話がかかってきた。

それは、私の大切な人からだった。

と言うのも、ハロウィンは前夜祭も含め、毎年、オーナーとお兄ちゃんと3人で主催している仮装パーティーがある。

実はこのパーティー、参加者は元暴走族の人らが集まる、いわゆる、すこしヤバめのパーティーなのだ。

オーナーはお兄ちゃんの親友で、私とは昔からずっと仲良くしてくれてる。

オーナーとお兄ちゃんは元暴走族のトップを張る男、

そして、私もまた、トップを張った1人で。

未だに先輩や、後輩から、お声かけがあり、辞められない。

この日はオーナーと今年の仮装を何にするか話し合っていた。

そこに彼が「何話してるの?」と入って来てしまった。

私たちは慌てて、何も無いよと言ったが、
 
彼は拗ねてしまった。

彼は私が暴走族のトップだったこと、オーナーと3人でよくヤンチャしていたことを知らないので、

バレるわけにはいかないと隠していた。